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3R推進マイスター和田由貴さんに聞く
家庭でできる、ゴミを少なくする6つのアイデア

国推薦3R推進マイスターとして活躍する和田由貴さんに、地球にやさしいゴミの削減方法を教えていただきました。簡単に実践できる6つのアイデアで、サスティナブルな未来につながる暮らしを始めてみませんか?

地球にも家計にもやさしく暮らしをチェンジ!

 2021年に英国グラスゴーで開かれたCOP26 (国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)では、参加国が世界の気温上昇を1・5℃に抑えるため努力することを約束しました。日本の削減目標は2050年までに温室効果ガスを実質ゼロにすること。つまり、現在0歳の子どもたちが27歳になったときに、目標が達成されていないと、地球の未来は温暖化によりとても危ういものになってしまうということです。
 この目標達成には、企業や国、自治体の努力だけではなく、わたしたち一人ひとりの努力が不可欠。CO2削減には、さまざまな方法が考えられますが個人が最も手軽に取り組める手段としてゴミの削減があります。「ゴミはもともとゴミではないもの。ゴミにしてしまうのはわたしたちです」とお話してくださったのは、節約アドバイザーとして活躍され国推薦3Rマイスターにも就任している和田由貴さん。「野菜でも洋服でもすべてのものは、原材料の育成、製造、運搬の段階でCO2を排出しています。これがゴミとなって焼却されたり埋め立てられたりすると、さらに環境負荷が大きくなる。そんな悪循環をなるべく減らすことは実はそんなに手間ではないんです」と和田さん。ここで教えていただいた6つのゴミ削減アイデアは、地球環境にもお財布にもやさしいものばかり。「みんなが少しずつ暮らし方を変えるだけで、きっと未来はよくなります」。そうお話してくださった和田さんのアイデアを取り入れて、ゴミの量を減らす暮らしを実践してみてましょう。

1いつでも、どこでも
エコバックを持ち歩く

レジ袋の有料化により、エコバッグの利用率も増加しています。でも、買い物予定がないときはエコバッグがなく、ついレジ袋を購入してしまう人も多いのではないでしょうか。そんなときのために、エコバッグはすべてのバッグにしのばせておくのがおすすめです。わたしの場合は、ノベルティなどで、いつのまにかエコバッグが家にいっぱいある状態になっているので、これを活用しています。エコバッグがなければ、レジ袋を畳んでバッグに入れておいてもOKです。また、冷蔵庫の脇にエコバッグをぶらさげておいて、リサイクルする牛乳パックなどを入れておくと、リサイクルもエコバッグも忘れずにすみますよ。

2簡易包装を選択して
1WayプラスチックにNO!

プラスチックの利用量が増えると、ゴミ焼却のためにCO2が排出されるだけでなく、いつの間にか河川などから海へ流れこみ生物分解が難しいマイクロプラスチック化し、海の生き物たちに影響を与える海洋プラスチック汚染にもつながります。環境負荷の低減のためにわたしたちができることとして特に注目したいのが、家庭ゴミの50.4%を占めているプラスチック容器包装。個包装のお菓子を選ばない、洋服屋さんでビニール袋に洋服を入れてもらうのを断るなど、購入するときから意識して、プラスチック量を減らす取り組みをスタートしましょう。

3食品ロスをなくすため、
まずは野菜の使い切りを徹底する

「年間6万円!」と、その金額に驚かれた方も多いかもしれませんね。特に廃棄量の多い野菜のゴミを減らせば、運搬・焼却にかかるエネルギーを減らせる上、節約にもつながります。野菜を使い切れるよう、冷蔵庫をチェックしてから買い物に行き、食べ切れる量を作ることからはじめましょう。また、野菜を皮ごと使うのもおすすめです。ニンジン、大根、ジャガイモ、ごぼうなど根菜類はキレイに洗えば、そのまま利用OK。皮の硬さが気になるときは、みじん切りでスープや千切りにして味噌汁などに使えば、おいしくいただけます。キャベツを丸ごと買った場合は、外側の葉っぱは、みじん切りにして調理。私は、餃子に入れて利用しています。

4生ゴミを捨てる前に絞って
水分をできるだけ減らす

生ゴミはほとんどが水分。運搬・焼却にかかる環境負荷を増やしています。4の「野菜の使い切りを徹底する」でもお伝えしましたが、生ゴミはなるべく出さないのがベスト。それでも出てしまった生ゴミは、できるだけ水分を少なくしてからゴミにしましょう。生ゴミは最初からぬらさないようにすること、きっちりと絞ること、できれば乾燥させることで、水分量をグッと減らすことができます。乾燥させることで、重量が軽減されるので、ゴミ出しも楽になりますよ。

5どこかに白熱灯や蛍光灯が
あるかも?
LED照明の
使用を徹底する

すでに多くの家庭で浸透しているLED照明ですが、令3年度に発表された環境省の調査では居間でのLED照明使用率は61.6%。4割近く別の照明器具が使われていることが明らかになりました。すでにご存知の方も多いと思いますが、LED照明は長寿命&省エネでお財布にもやさしい優れた光源です。ただし、熱に弱いため使い方により寿命が短くなってしまうことも。家のなかでまだLEDにしていない照明を入れ替えるとともに、LEDが頻繁に使えなくなる場合は、熱がこもりにくい照明器具に変えることも検討してみてください。

6衣類はリサイクルショップや

ネットフリマを
利用してゴミにしない

服の原材料調達から製造段階までに排出されるCO2は、1着で500mlペットボトルを約255本も製造できるCO2と同程度だとされています。その上、約7割の衣類が可燃ゴミ・不燃ゴミとして廃棄されるともいわれているので、環境負荷が高いアイテムだといえるでしょう。 衣類のゴミを減らすのにおすすめなのが、リサイクルショップやネットフリマの利用。わたしは、使用後に売るのを前提に商品を購入しています。子どもが小さいときは、肌着以外はダメージがあっても売りやすいブランドものを選んでいました。1年でサイズアウトするので、翌年のシーズン前に売ると定価の7割り程度の金額で買い取ってもらえ、安物を買うよりずっとお得に良いものを利用できました。普段使う洋服やバッグ、お財布も「売れるかな?」と検討してから購入するのがおすすめです。

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